【d!】この神社の神様たち。 (ページ16)

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「ロボロおまっ…！一撃か！？」

「あんなに苦戦してたの嘘みたいやん！」
　

　

興奮したようにコネシマとシャオロンはロボロに駆け寄る。

ロボロ自身も力に驚いているのか、手のひらを見つめたあと、Aの方を見る。

「A…お前一体…」

　
自分を信じろと伝えたロボロであったが、まさかアレを一撃で倒せるほどの力が手に入るとは。

突然現れた強大な力を持つAはロボロに力を与えた後だというのに自分の力で立ち上がり、戸惑いの表情を見せながらもしっかり自我を保っていた。

「ほんまにただの人間か？あいつは」

そう思っていたのはトントンも同じようで、Aから少し離れた場所で小さく呟く。

「人間やで？そも人間じゃないと俺らと契約できんやん」

煙を吐きながら大先生は視線だけトントンに向ける。

「それはそうなんやけど」と顎に手を添え考えに耽る。

「ええ子捕まえちゃったなぁ俺」

「逃げられんよう囲っておけよ」

「もちろん。どうせ逃げられんよ」

契約は絶対やろ？

そう笑う大先生は、消えた魔物の場所で立ち尽くすAを目を細めながら見つめ笑った。