episode1 ページ2
sha side
痛みが感じられない。
Aが何か言ってる…？でも、何も聞こえへん。
もうすぐ死ぬんやなぁ……
やっと…やっとｯ…！
全てが、終わるんや…！
sha「ありがとう…ﾆｺｯ」
俺はAにそう笑った。
ぁ…視界が……
さよなら、大好きなみんな。
俺はゆっくりと瞼を閉じた。
__________
ここは…？
真っ白やなぁ…
どこまでも続いてる空間。
辺り一面に何もない。
人も物も…
みんなは？
Aは？
ゾムは？
みんなどこに…
あぁ、そっか。
思い出した。
俺は死んだんだ。
俺は全てを終わらせたんだ。
じゃあここは？
天国？地獄？それともその間？
まぁ、俺はきっと地獄に行くんやろうな。
みんな、元気にしとるかなぁ…
【あなたは心残りはないの？】
誰や？
姿は見えない…声が直接頭に入ってくる、、
【あなたは心残りはないの？】
あぁもう、うるさいな…
sha「…ないかな。」
【本当に？】
しつこいな…
ないって言ってるやん。
sha「みんなを守れたから俺はもう十分だよ。」
半分本当で半分嘘。
いや、その気持ちも、ホンマは嘘やけど。
叶うことなら__________
【あなたの本当の気持ちは？】
sha「…まず、俺の質問に答えろ。お前は誰や。」
【神よ。】
sha「ここは？」
【天国と地獄の間。】
sha「…俺はどっちに逝くんや？」
【まだ逝かないわよ。】
sha「は、？俺は、死んだんやぞ？」
【ここに来るものはね、必ず心残りがあるのよ。】
だから、聞いてきたのか。
なんでわかんねん。
確かに心残りはあるよ。俺の本当の気持ちは、__________だから。
sha「…で？俺はどうなるん？」
【幽霊として戻れるわ。】
sha「は…？」
【心残りが無くなったら、天国に行ける。】
sha「は、？なんで、天国やねん。俺は、地獄に行くんちゃうの、？だって俺は、」
【あなたは天国よ。これは決まってること。あなたは何も悪いことをしてないじゃない。】
俺のことなんか、何も知らないくせに…
幽霊として、戻れる、のか。
戻ったって、誰にも見えないし話せない。
だったらこっちで、みんなを待ってたほうがええんやけどなぁ。
まぁ…しゃあないか。
sha「わかった。」
【で？あなたの本当の気持ちは？】
sha「…俺の本当の気持ちは、__________。」
【そう…。頑張ってね。】
神がそう言うと俺は光に包まれた。
目を開けると、そこは我々国の門やった。
目の前に門番がいるが、俺のことは見えてないみたい。
ホンマに、幽霊になって戻ってきたんや。
みんなに会いに行こ…
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作者名：ミミ | 作成日時：2023年12月4日 17時
