episode21 ページ22
zm side
逃げても何も変わらない。
そんなのわかってる。わかってるんや。
散々シャオロンに言われてきたことやもん。
大切な人を作ると、悲しくなる。
だから作りたくなかった。
孤児院にいた時は、ずっと孤独で。
でも、Aとシャオロンという心の支えがあった。
でも、ずっと怖かった。
人間は、いずれ死ぬ。
いつか、永遠の別れが来る。
いつか､､､失ってしまう。
大切な人なんていなければ、何も悲しむ必要ないし、苦しむ必要もない。
でも、無理やった。
あの2人は…アイツらは、大切で大好きで、アイツら無しじゃ生きられんくらいになってた。
だから、シャオロンが死んだ時は辛いて苦しくて悲しくて寂しくて。
いろんな感情が込み上げて爆発して。
こっちに来てから、また、みんなに会えた。
嬉しくて楽しくて、幸せだった。
シャオロンも、見つけた。
なのに､､､ショッピ以外覚えてない。
覚えられてるショッピが羨ましいと同時に、悲しかった。
大切な幼馴染やったから。
syp「明日､､､シャオさんに会ってくださいよ。」
ショッピと2人でいる時に、そう言われる。
zm「､､､なんで。どうせ覚えてないんやから、会う必要なんてない。…会ったところで、辛くなるだけやん…」
syp「そんなの、みんな同じですよ…っ」
zm「､､､シャオロン。笑えてた？」
syp「えっ…？」
zm「ちゃんと…笑顔やった、？」
syp「､､､はい、笑顔でしたよ。」
zm「そっか…よかった…」
syp「､､､ただ、昔とはちょっと違いました。」
zm「っえ…？」
syp「昔は、明るくて俺達を照らしてくれる太陽みたいな笑顔やったんに…」
syp「今は､､､､､､寂しそうな､､､物足りなそうな､､､そんな笑顔でした…」
そう言うショッピも、どこか、悲しそうで、寂しそうだった。
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作者名：ミミ | 作成日時：2023年12月4日 17時
