episode22 ページ23
syp side
syp「ゾムさんやAさんに会えば､､､シャオさんも何か変わると思うんですよ、」
zm「…」
ゾムさんとAさんはシャオさんの中でも特別な存在やから。
だから、少しは変わると思うんや。
zm「､､､わかった。明日、話してみるよ…それで何かわかるかもしれへんし、」
syp「そうですね…」
zm「…ちょっと、調べてみたんやけど、記憶がない人とかって、よく頭痛とかが起きたりして…それで夢とかで思い出すきっかけになるものを見たり、それに関連するものを現実で見たりして思い出すんやって。」
syp「なるほど…じゃあまずは、それを探るべきですね、」
zm「おん。」
syp「わかりました。あ、俺こっちなんで」
zm「あぁ、またな。」
ゾムさんと別れて家に帰る。
頭痛、か。
………アイツに聞いてみるのがええかな。
俺はある人に電話する。
？《もしもし？》
syp《もしもし…チーノ？》
ci《うん、どうしたん？》
syp《ちょっと、聞きたいことがあるんやけど、》
チーノは中学生くらいの頃まで、“俺だけ”覚えていなかった。
まぁ、色々して思い出してくれたんやけど。
syp《あの、さ…俺のことだけ覚えてなかったとき、あるやん…？》
ci《うん…》
なんでこんなに怖いんだろう。
また忘れられたら？
そう思うと体が震えて動かなくなる。
ci《､､､ショッピ、？》
syp《っ、その…時、頭痛とか、してなかった…？》
ci《………してたよ。それで、今まで以上に猛烈な頭痛がしてた時に、お前が来て…それで思い出した。》
syp《そう、なんや。》
ci《､､､ごめん。》
syp《えっ、？》
ci《忘れててごめん。覚えてなくてごめん。きっと､､､苦しい思いさせた、よな…ほんまにごめん、》
syp《ぃ、いや、》
“大丈夫”
その一言が出てこない。
今でもまだ怖いんや。
シャオさんは俺だけを覚えててくれたけど、
チーノは前まで、俺だけを覚えてなかった。忘れていた。
………なんで？
syp《…おかしくないか？》
ci《え…？》
syp《なんでチーノは俺だけ忘れて、シャオさんは俺だけを覚えてるんや？》
ci《たし、かに、》
syp《､､､ちょっと俺調べてみる。後、チーノ。》
ci《ん…？》
syp《､､､俺は、大丈夫やから。気にせんといて。》
そう言って俺は電話を切った。
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作者名：ミミ | 作成日時：2023年12月4日 17時
